-体育館・視聴覚音響設備-

体育館などの奥行きのある建築物に音響設備を行ったばあい、後方に取りつけられたスピーカー(後方SP)の音が聞こえてからステージ付近に取り付けられたスピーカー(メインSP)の音が聞こえ、エコーがかった音になってしまうときがあります。

こんなときは、デジタルディレイを取り入れたシステムが有効です。 ステージ付近のスピーカーの音が、後方スピーカーに達したころに後方スピーカーから音が出るようにディレイタイムを設定します。

※ 上の絵の本体、1、2、3に画像があります。 各絵の上ををクリックすると、写真を見ることができます。

体育館は催し物によって、ステージが中心であったりコートが中心であったりと変化します。 デジタルディレイを使用しない方が良いばあいもあります。 デジタルディレイはディレイパターンのプログラムが可能で、催しに合わせた音場を作り出します。 また、ハウリングを押さえるフィルターを搭載したイコライザーなどもあり、いろいろなシステム構築が可能となっています。

このシステムには、サテライトミキサーと呼ばれる小型の遠隔操作ミキサーをオプション搭載できます。 管理者(パッチパネルやデジタル機器の設定に携わる方)のみが本体を使用できるようにし、一般ユーザー(生徒・先生、もしくは体育館を一般開放したばあいの部外者)はサテライトミキサーを使用して本体接続のワイヤレスマイク・有線マイクの音量を調整するというものです。 サテライトミキサーの外部入力端子により、持ち込まれたラジカセ出力のミキシングもできます。 これによって簡単な催し物を一般ユーザーのみでできるようになり、管理者の立会も不要になります。

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